2012年04月24日

開示会計を学ぶ:<演習問題編>第16回「連結キャッシュ・フロー計算書の作成演習」



☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         ■ 公認会計士 児玉厚 ■
          ブログ〜開示会計を学ぶ〜
             【演習問題】
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


平成24年4月24日(火曜日)


● 今週の「開示川柳」へのプロローグ

 4月20日、オリンパスの臨時株主総会が開催された。

 会社のシナリオ通り、取締役全員が退陣し、
新任の取締役が承認された。

 前年に不正融資事件が発生した大王製紙は
創業家との争いが今も続きている。

 どちもトップ主導の粉飾であり、不正事件である。
 膨大な時間とコストをかけている内部統制制度は
全く機能しなかったことになる。

 原因は、「公人であるトップとしての人格の欠如」と
言っていいだろう。


続きは編集後記にて、、、

================================

● 今週の開示実務演習の考察
  : <演習問題編>
   第16回「連結キャッシュ・フロー計算書の作成演習」
参考文献:「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)

● 今週の「開示川柳」
 
================================

● 今週の開示実務演習の考察

  <演習問題編>第16回「連結キャッシュ・フロー計算書の作成演習」
参考文献:「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)

【今回の演習作成の目的】


1.連結キャッシュ・フロー計算書の作成手順を理解する。

2.連結キャッシュ・フロー計算書科目組替仕訳の意味を理解する。


<初級編、中級編、上級編>
 下記よりダウンロードして下さい。

問題編
「問題編のURL」
http://yosankaikei.otoku21.info/12.04.23mondai.text16.kaijikaikei.pdf

 解答はメルマガ読者向けに配信しております。
 是非、お気軽にメルマガご登録下さい。


※<メルマガ運用上の留意点>

 「開示書類作成理論が世の中に存在していないこと」
 「公正な開示書類作成実務教育を一緒に創造していくこと」
 等より、
 問題や演習についての疑問点・誤りの指摘等のご助言については
遠慮なくメールいただければ幸いです。
 また、開示実務に携わる皆様からの問題・解答の投稿も是非
よろしくお願いします。


● 今週の「開示川柳」

 4月20日、オリンパスの臨時株主総会が開催された。
 会社のシナリオ通り、取締役全員が退陣し、
新任の取締役が承認された。

 前年に不正融資事件が発生した大王製紙は
創業家との争いが今も続きている。

 どちもトップ主導の粉飾であり、不正事件である。
 膨大な時間とコストをかけている内部統制制度は
全く機能しなかったことになる。

 原因は、「公人であるトップとしての人格の欠如」と
言っていいだろう。

 もちろん、株主総会で取締役として選任されている。

 でも、第三者である株主は、「取締役としての高度な人格を
有しているか否か」はおそらく判断できないだろう。

 会社法の事業報告や有価証券報告書には、従業員の状況が
開示されている。

 例えば、従業員が前期に比べ100人減少しているとしよう。

 もし、増減理由の詳細内容が開示されるとしたら、どうだろうか?

 100人はすべて自己都合だったとしよう。

 「社員が会社を見限る理由がそこにある」と考えるのが自然だろう。

 有能な社員の流出は、株主にとっても大きな損失である。

 会社のことを最も理解しているのは社員である。

 もちろん、経営層の能力も人格も深く理解しているだろう。


 民主主義の世の中だが、株式会社制度には民主主義がない。

 会社法では、従業員は蚊帳の外である。

 個人的には、「会社法の枠組みの中に社員のチェック機能を
盛り込めないのだろうか?」と素朴に思う。

 アングロサクソンの作った会社制度ではあるが、アジアにはアジア
の文化に根差した法律的枠組みの進化があっても良いのではないか
と思う。


<今週の開示川柳>


    「あ〜会社  社員チェック 法制化?」



【有価証券報告書作成演習の評価コメント例】

(例:会計コンサル会社の方のコメント)

@問題はポイントを絞った簡素なものなので解きやすかった。

A問題ごとに解説が付いているのが秀逸だと思った。
  類書がいくつかあるが、これらには十分な解説がないので。

B問題ごとに「私見」があり、これが分かりやすく参考になった。

Cそれぞれの問題のポイントを紙1枚にまとめたサマリがあればと
感じた。

(例:経理管理者の方のコメント)

特に感じたことは、学習の仕方として、理論を講義や本を読んで
学習するのではなく、繰り返し演習することで理解させていくと
いう方法をとられていることについては、非常に良い方法である
と感じました。

  実際、会社でもOJTが一番身に付く方法であることは明白ですし、
担当できない場合でもOJTに近い形で学習させるのが有効であると
思います。

(例:上場会社CFOの方のコメント)

「何とすごい(=実務に役立つ)練習問題だこと」



<メッセージ>

 自転車に乗れるようになるのに、
本を読んで乗れるようになった人はいないでしょう。
 反復の練習により、ある日乗れるようになったはずだと思います。
 開示業務も同じはないでしょうか。

 違う点は、開示業務は法令改正等で「自転車の型」がどんどん
変わって行く点です。

 開示書類は公表されるものなので、1箇所でも間違えることが
許されません。(訂正の防止)
 完全な理解を常に追及することが求められます。

 しかし、経理の方に本当に求められる能力は、経営者が期待する
「問題解決能力・判断力」でしょう。
従って、開示業務を他の経理スタッフへ移管し、進捗を管理する
ようになっていかなければなりません。

その為には、「共通理解のための教育基盤」が必須と考えます。

 皆さんと一緒に、新たな公正開示実務慣行を創って行ければ
と思っています。

下記の点、遠慮なくメールでご質問下さい。

 ・問題のご評価
 ・不明点
 ・改善すべき点
 ・問題のアイディア
 ・開示業務の悩み
 ・開示川柳のアイディア
 ・その他


【関連新刊書籍】

 予算キャッシュ・フロー計算書の作成過程を演習形式で解説した
新刊書籍が3月30日に出版されました。

 「予算会計」(清文社)

著者  会計士・税理士 児玉 厚・海崎雅子
価額:2,520円(税込)

「はじめに」抜粋
http://yosankaikei.otoku21.info/2012.3yosankaikei.hajimeni.seibunsya.pdf
       ↓
<上場会社のCFOからのコメント例>

 

 お言葉で100%同感、心に刺さりました。

1 経理に本当に求められるのは「問題解決能力・判断力」

2 経営者は「過去」ではなく、99%「将来」の方向を向いている。

 (中堅以降の「経理屋」さんは、「過去」の正確な記帳・処理
  だけの呪縛から、的確に「将来」を考える割合の多さが能力の差)

3 「経営者」「経理」「会計専門家」の「夢のトライアングル」


メルマガ「予算会計を学ぶ」で割引購入のご案内やご質問への対応・演習講座予定。
http://yosankaikei.blog.fc2.com/



 最後までお読みいただき、ありがとうございます。


                     公認会計士 児玉 厚


posted by 児玉厚 at 20:24 | Comment(0) | 連結財務諸表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月17日

開示会計を学ぶ:<演習問題編>第15回「連結財務諸表の内訳注記関係の作成演習」



☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         ■ 公認会計士 児玉厚 ■
          ブログ〜開示会計を学ぶ〜
             【演習問題】
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


平成24年4月16日(月曜日)


● 今週の「開示川柳」へのプロローグ

 以前、上場会社の経理担当者の方からこんな話を聞いた
ことがある。

 「前任の開示担当者は、1株当たり当期純利益を計算する分母
の期中平均発行済株式数を日割で計算していたのですが、煩雑
なので月割に変えました。・・・」

 日割りの場合と月割の場合では「1株当たり当期純利益」の
値は異なる。

 開示担当者の考えで計算方法が変わってしまって良いのだろうか?

 「経理規程」のない会社はない。

 でも、「開示業務規程」を設けている会社はほとんどない。


続きは編集後記にて、、、

================================

● 今週の開示実務演習の考察
  : <演習問題編>第15回「連結財務諸表の内訳注記関係の作成演習」
参考文献:「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)

● 今週の「開示川柳」
 
================================

● 今週の開示実務演習の考察
  <演習問題編>第15回「連結財務諸表の内訳注記関係の作成演習」
参考文献:「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)

【今回の演習作成の目的】


1.連結損益計算書の内訳注記・独立科目開示の作成手順を理解する。
  (表示方法の変更の注記含む)

2.連結附属明細表の作成手順を理解する。




<初級編、中級編、上級編>
 下記よりダウンロードして下さい。

問題編
http://yosankaikei.otoku21.info/12.04.16mondai.text15.kaijikaikei.pdf


 解答はメルマガ読者向けに配信しております。
 是非、お気軽にメルマガご登録下さい。


※<メルマガ運用上の留意点>

 「開示書類作成理論が世の中に存在していないこと」
 「公正な開示書類作成実務教育を一緒に創造していくこと」
 等より、
 問題や演習についての疑問点・誤りの指摘等のご助言については
遠慮なくメールいただければ幸いです。
 また、開示実務に携わる皆様からの問題・解答の投稿も是非
よろしくお願いします。


● 今週の「開示川柳」


 以前、上場会社の経理担当者の方からこんな話を聞いた
ことがある。

 「前任の開示担当者は、1株当たり当期純利益を計算する分母
の期中平均発行済株式数を日割で計算していたのですが、煩雑
なので月割に変えました。・・・」

 日割りの場合と月割の場合では「1株当たり当期純利益」の
値は異なる。

 開示担当者の考えで計算方法が変わってしまって良いのだろうか?

 「経理規程」のない会社はない。

 でも、「開示業務規程」を設けている会社はほとんどない。

 企業が有価証券報告書を正確に作成する上で、たとえ経営者や
担当者が代わっても、その作成プロセスにおいて遵守すべき
ルールとしての「開示業務規程」は必要ではないか。

 「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)のP2に私見だが、
開示業務規程の目次を参考として記載した。

第1条 「定義」
第2条 「目的」
第3条 「対象となる法定開示書類の範囲」
第4条 「開示委員会」
第5条 「作成責任と分担」
第6条 「開示書類作成スケジュール」
第7条 「関連開示法令等の範囲」
第8条 「開示法令等の情報収集・分析の責任体制」
第9条 「開示関連システムの関係」
第10条「開示関連スプレッドシートの管理体制」
第11条「連結会社の注記情報などの集計・検証体制」
第12条「開示統制の文書化の範囲」
第13条「開示書類作成プロセスの体系(24のタスク)」
第14条「タスク別(例 タスク8:1株当たり情報関係)の
開示書類作成の基礎資料の管理体制」
第15条「タスク別の開示書類作成手順」
第16条「タスク別のリスク・コントロール・マトリックス」
第17条「タスク別チェック方法」
第18条「総合チェック方法」
第19条「総勘定科目と個別開示書類科目(XBRL科目)の関係」
第20条「連結精算表科目と連結開示書類科目(XBRL科目)の関係」
第21条「内部宣誓書と確認書の関係」
第22条「決算短信の発表関係」
第23条「招集通知添付書類の清書・校正・印刷業務」
第24条「金融庁への有価証券報告書等の提出関係」
第25条「開示書類の内部統制監査」
第26条「内部統制監査上の不備に対する管理体制」
第27条「開示書類の訂正が発生した場合の原因分析と対応」
第28条「開示書類作成実務の研修制度」
第29条「インサイダー取引防止との関係」
第30条「改訂手続」

 上記には、「過年度遡及修正の作業手順」を加えた方が良いだろう。

 IFRSでは、ルール主義から原則主義に変わると言われている。
 
 会社としての判断基準としての「開示業務規程」はますます
重要になるのではないか。



<今週の開示川柳>

   「 あ〜開示 規程なければ 管理なし 」


【有価証券報告書作成演習の評価コメント例】

(例:会計コンサル会社の方のコメント)

@問題はポイントを絞った簡素なものなので解きやすかった。
A問題ごとに解説が付いているのが秀逸だと思った。
  類書がいくつかあるが、これらには十分な解説がないので。
B問題ごとに「私見」があり、これが分かりやすく参考になった。
Cそれぞれの問題のポイントを紙1枚にまとめたサマリがあればと
感じた。

(例:経理管理者の方のコメント)

特に感じたことは、学習の仕方として、理論を講義や本を読んで
学習するのではなく、繰り返し演習することで理解させていくと
いう方法をとられていることについては、非常に良い方法である
と感じました。
  実際、会社でもOJTが一番身に付く方法であることは明白ですし、
担当できない場合でもOJTに近い形で学習させるのが有効であると
思います。

(例:上場会社CFOの方のコメント)

「何とすごい(=実務に役立つ)練習問題だこと」


<メッセージ>

 自転車に乗れるようになるのに、
本を読んで乗れるようになった人はいないでしょう。
 反復の練習により、ある日乗れるようになったはずだと思います。
 開示業務も同じはないでしょうか。

 違う点は、開示業務は法令改正等で「自転車の型」がどんどん
変わって行く点です。

 開示書類は公表されるものなので、1箇所でも間違えることが
許されません。(訂正の防止)
 完全な理解を常に追及することが求められます。

 しかし、経理の方に本当に求められる能力は、経営者が期待する
「問題解決能力・判断力」でしょう。
従って、開示業務を他の経理スタッフへ移管し、進捗を管理する
ようになっていかなければなりません。

その為には、「共通理解のための教育基盤」が必須と考えます。

 皆さんと一緒に、新たな公正開示実務慣行を創って行ければ
と思っています。

下記の点、遠慮なくメールでご質問下さい。

 ・問題のご評価
 ・不明点
 ・改善すべき点
 ・問題のアイディア
 ・開示業務の悩み
 ・開示川柳のアイディア
 ・その他


【関連新刊書籍】

予算キャッシュ・フロー計算書の作成過程を演習形式で解説した
新刊書籍が3月30日に出版されました。

「予算会計」(清文社)

著者  会計士・税理士 児玉 厚・海崎雅子
価額:2,400円(税抜)

「はじめに」抜粋
http://yosankaikei.otoku21.info/2012.3yosankaikei.hajimeni.seibunsya.pdf
       ↓
<上場会社のCFOからのコメント例>


お言葉で100%同感、心に刺さりました。

1 経理に本当に求められるのは「問題解決能力・判断力」

2 経営者は「過去」ではなく、99%「将来」の方向を向いている。

 (中堅以降の「経理屋」さんは、「過去」の正確な記帳・処理
  だけの呪縛から、的確に「将来」を考える割合の多さが能力の差)

3 「経営者」「経理」「会計専門家」の「夢のトライアングル」


メルマガ「予算会計を学ぶ」で割引購入のご案内やご質問への対応・演習講座予定。
http://yosankaikei.blog.fc2.com/



                     公認会計士 児玉 厚



posted by 児玉厚 at 07:47 | Comment(0) | 連結財務諸表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月10日

開示会計を学ぶ:<演習問題編>第14回「連結包括利益計算書作成演習(その2)」



☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         ■ 公認会計士 児玉厚 ■
          ブログ〜開示会計を学ぶ〜
             【演習問題】
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


平成24年4月9日(月曜日)


● 今週の「開示川柳」へのプロローグ

日経平均株価は5日続落している。長期にわたる低迷が
続いている。もちろん、政治不況の面もある。

 若者の就職難が続いている。リストラで失業も広がっている。
 例えば、会計士試験に受かっても就職できないという事態も
続いている。

 若者が将来に夢を持てない世界ほど不幸な世界はない。

 すべての国民にとって、景気が良くなることが共通の幸せ
に繋がるといっても過言ではない。

 景気の先行指標が株価だ。

 「投資者保護」がよく叫ばれる。

続きは編集後記にて、、、

================================

● 今週の開示実務演習の考察
  : <演習問題編>第14回
「連結包括利益計算書作成演習(その2)」
参考文献:「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)

● 今週の「開示川柳」
 
================================

● 今週の開示実務演習の考察
  <演習問題編>第14回
「連結包括利益計算書作成演習(その2)」
参考文献:「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)

【今回の演習作成の目的】


1.連結包括利益計算書の作成手順を理解する。

2.連結包括利益計算書の内訳注記の作成手順を理解する。

3.連結包括利益計算書の「減損」のリサイクリング注記の
作成手順を理解する。

4.実効税率変更に伴う影響を理解する。




<初級編、中級編、上級編>
 下記よりダウンロードして下さい。

問題編
1.「問題編のURL」
http://yosankaikei.otoku21.info/12.04.9mondai.text14.kaijikaikei.pdf


 解答はメルマガ読者向けに配信しております。
 是非、お気軽にメルマガご登録下さい。

※<メルマガ運用上の留意点>

 「開示書類作成理論が世の中に存在していないこと」
 「公正な開示書類作成実務教育を一緒に創造していくこと」
 等より、
 問題や演習についての疑問点・誤りの指摘等のご助言については
遠慮なくメールいただければ幸いです。
 また、開示実務に携わる皆様からの問題・解答の投稿も是非
よろしくお願いします。


● 今週の「開示川柳」

日経平均株価は5日続落している。長期にわたる低迷が
続いている。もちろん、政治不況の面もある。

 若者の就職難が続いている。リストラで失業も広がっている。
 例えば、会計士試験に受かっても就職できないという事態も
続いている。

 若者が将来に夢を持てない世界ほど不幸な世界はない。

 すべての国民にとって、景気が良くなることが共通の幸せ
に繋がるといっても過言ではない。

 景気の先行指標が株価だ。

 「投資者保護」がよく叫ばれる。

 一般には、次の3つの点からなる。

1「適正性」:監査制度・内部統制監査など
2「適時性」:開示の早期化・四半期開示
3「公正性」:インサイダー取引の禁止

 でも、この3点が強化されたからと言って、株式市場が
活性する訳ではない。
 
 先月、ある上場会社さんの有価証券報告書と決算短信と
会社法計算書類等の3つの開示書類を分析もかねてチェックした。

 3日間を要した。

 「経理の方は、よくこういう膨大なチェックをしているな?」
としみじみ思った。

 「でも、本当にこんな膨大な開示書類の作成を投資家は望んで
 いるのだろうか?」

 「経理の方や会計士の方が残業をして膨大な作業をすることが
 投資家、さらに株式市場の活性化に繋がるのだろうか?」

 もし、自分が投資家の立場だったら、
「開示情報はできるだけシンプルに、経営のPDCAの本質的な
データに限定し、特に次年度予算にウエイトを置いて、
数値の裏側のポリシー・戦略を経営者の生の言葉で表現してもらい
たい。」と思うだろう。
 
 投資家はどういう時に株を購入しようと思うのだろうか?

 もちろん「経済合理性」という左脳判断も大事だが、人の行動は
むしろ「小さな感動」を生み出す「右脳の働き」が大事ではないか。

 アップル社のi-phoneやi-padは、世界的な爆発的ヒットになっている。
 その購入動機は、経済合理性の左脳の判断より、「凄いな!」という
感動が衝動的な購入行動を生み出しているように思う。

 私も以前、株式投資したことがある。

 1995年阪神大震災の時、前職の親会社であった神戸製鋼所を
応援したいという気持ちから、同社の株を購入した。その後売却している。

 よく機関投資家にとっては、より細かい専門情報が大切だという。
 おそらく正しいのだろう。でも、専門家という肩書ほど怪しいことは
 ない場合も少なくない。

 日本には約200兆円の個人財産があるという。
でも、株式市場にはあまり流れていない。

 株式制度は、そもそも少額のお金をたくさんの人から集めて、ビジネスを
行う制度であるから、この個人資産が株式市場に向かっていないことは
問題ではないだろうか。

 確かに、株式会社制度も株式市場も監査制度もアングロサクソンが作って
それを日本へ移入したものである。

 でも、アジアにはアジアの、日本の文化に根差した、
株式市場の活性化につながる「開示制度」のあり方が
あっても良いのではないだろうか。


<今週の開示川柳>


「 感動を 生みだす開示 ないものか 」

【有価証券報告書作成演習の評価コメント例】

(例:会計コンサル会社の方のコメント)

@問題はポイントを絞った簡素なものなので解きやすかった。
A問題ごとに解説が付いているのが秀逸だと思った。
  類書がいくつかあるが、これらには十分な解説がないので。
B問題ごとに「私見」があり、これが分かりやすく参考になった。
Cそれぞれの問題のポイントを紙1枚にまとめたサマリがあればと
感じた。

(例:経理管理者の方のコメント)

特に感じたことは、学習の仕方として、理論を講義や本を読んで
学習するのではなく、繰り返し演習することで理解させていくと
いう方法をとられていることについては、非常に良い方法である
と感じました。
  実際、会社でもOJTが一番身に付く方法であることは明白ですし、
担当できない場合でもOJTに近い形で学習させるのが有効であると
思います。

(例:上場会社CFOの方のコメント)

「何とすごい(=実務に役立つ)練習問題だこと」


<メッセージ>
 自転車に乗れるようになるのに、
本を読んで乗れるようになった人はいないでしょう。
 反復の練習により、ある日乗れるようになったはずだと思います。
 開示業務も同じはないでしょうか。

 違う点は、開示業務は法令改正等で「自転車の型」がどんどん
変わって行く点です。

 開示書類は公表されるものなので、1箇所でも間違えることが
許されません。(訂正の防止)
 完全な理解を常に追及することが求められます。

 しかし、経理の方に本当に求められる能力は、経営者が期待する
「問題解決能力・判断力」でしょう。
従って、開示業務を他の経理スタッフへ移管し、進捗を管理する
ようになっていかなければなりません。

その為には、「共通理解のための教育基盤」が必須と考えます。

 皆さんと一緒に、新たな公正開示実務慣行を創って行ければ
と思っています。

下記の点、遠慮なくメールでご質問下さい。

 ・問題のご評価
 ・不明点
 ・改善すべき点
 ・問題のアイディア
 ・開示業務の悩み
 ・開示川柳のアイディア
 ・その他


【関連新刊書籍】

予算キャッシュ・フロー計算書の作成過程を演習形式で解説した
新刊書籍が3月30日に出版されました。

「予算会計」(清文社)
著者  会計士・税理士 児玉 厚・海崎雅子
価額:2,400円(税抜)

「はじめに」抜粋
http://yosankaikei.otoku21.info/2012.3yosankaikei.hajimeni.seibunsya.pdf
       ↓
<上場会社のCFOからのコメント例>


お言葉で100%同感、心に刺さりました。

1 経理に本当に求められるのは「問題解決能力・判断力」

2 経営者は「過去」ではなく、99%「将来」の方向を向いている。

 (中堅以降の「経理屋」さんは、「過去」の正確な記帳・処理
  だけの呪縛から、的確に「将来」を考える割合の多さが能力の差)

3 「経営者」「経理」「会計専門家」の「夢のトライアングル」


メルマガ「予算会計を学ぶ」で割引購入のご案内やご質問への対応・演習講座予定。
http://yosankaikei.blog.fc2.com/



                     公認会計士 児玉 厚



posted by 児玉厚 at 02:11 | Comment(0) | 連結財務諸表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。