2011年12月29日

開示会計:第1回「個別財務諸表【演習問題1】」


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         ■ 公認会計士 児玉厚 ■
          メルマガ〜開示会計を学ぶ〜
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平成24年1月10日(火曜日)


● 今週の「開示川柳」へのプロローグ
 

 上場会社に内部統制監査が導入されて久しい。
 国際化の流れの中で、監査の厳格化が続いていた。

 2007年の中央青山監査法人(みすず監査法人)の解散は
 その象徴であり、引き金だった。

同じ会計士として胸が痛い。

 金融庁が監査法人へ監査に入り、監査法人自身の内部統制に
メスを入れた。

 指導的監査から批判的な監査へ大きくシフトした。

 監査法人の現場会計士の判断から監査法人の審査部門の判断へ。

 監査法人とクライアントの間には大きな心の距離が出来た。

 監査法人への事前相談は難しくなっていった。

 長引く不況によるコスト削減、上場会社数の減少等を背景として
監査報酬の値下げ、監査法人の交代が多発している。

 監査法人が次々にリストラを行っている。

 監査の厳格化の流れは、現実路線へ変換(軟化)に向かおうと
していた。

 そこに、オリンパス、大王製紙の問題が起きた。


 続きは編集後記にて、、、


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● 今週の開示実務演習の考察
  :第1回「タスク1:個別財務諸表【演習問題1】」


● 今週の「開示川柳」
 

● 会計業界をもっと夢のある世界へ
【メルマガ開示会計の趣旨・概要】


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● 今週の開示実務演習の考察
  :第1回「タスク1:個別財務諸表【演習問題1】」


 初級編・中級編・上級編の問題は下記のURLよりダウンロードして下さい。

問題編
http://yosankaikei.otoku21.info/12.01.10mondai.text1.kaijikaikei.pdf



 解答・解説は、メルマガにて配信しております。

 ご質問・ご意見も受け賜わっております。
 



● 今週の「開示川柳」



 上場会社に内部統制監査が導入されて久しい。
 国際化の流れの中で、監査の厳格化が続いていた。

 2007年の中央青山監査法人(みすず監査法人)の解散は
 その象徴であり、引き金だった。

 同じ会計士として胸が痛い。

 金融庁が監査法人へ監査に入り、監査法人自身の内部統制に
メスを入れた。

 指導的監査から批判的な監査へ大きくシフトした。

 監査法人の現場会計士の判断から監査法人の審査部門の判断へ。

 監査法人とクライアントの間には大きな心の距離が出来た。

 監査法人への事前相談は難しくなっていった。

 長引く不況によるコスト削減、上場会社数の減少等を背景として
監査報酬の値下げ、監査法人の交代が多発している。

 監査法人が次々にリストラを行っている。

 監査の厳格化の流れは、現実路線へ変換(軟化)に向かおうと
していた。

 そこに、オリンパス、大王製紙の問題が起きた。

 オリンパスの2011年3月の有価証券報告書を見ると、
連結ベースののれん勘定の方が連結財務諸表の純資産額より大きい。

 のれんに資産性がなければ債務超過である。
 
 極めて異常なことであり、会計士は気付いていたはずだ。

 大王製紙の役員個人への貸付はいわんやをやだ。


 監査報告書の文面はいつも同じ標準の文面
の「適正意見」(青信号)だ。

 投資家から「監査法人監査は、赤信号が点滅しない信号と
同じだ。」と言われても仕方がない。

 新日本監査法人の前身の太田昭和監査法人の創設者である
太田哲三会計士は、
  
「監査はパーソナルだ」と言っていたそうだ。

 もし、オリンパスのCFOが巨額損失について、
担当会計士に事前相談して協議する信頼関係が出来ていれば、
こんな事件は起きていなかったのではないか。

 アングロサクソンが創った監査制度だが、

「アジアの文化に根差したクライアントとの信頼関係を基礎とする
別の形の監査があっても良いのではないか」

とつくづく思う。

 監査が少し軟化して来たのに、

 また監査が厳しくなり、

 現場の経理の方々や担当会計士の負担が大きくならないか

が心配だ。



<今週の開示川柳>


 「オリンパス 監査負担が また増すの?」


● 会計業界をもっと夢のある世界へ
 【メルマガ開示会計の趣旨・概要】


1.メルマガ「開示会計を学ぶ」を立ち上げた理由

 私は鉄鋼商社の経理に入り、監査法人を
経て、2000年に株式会社スリー・シー・
コンサルティングを立ち上げ、経営者となり、
現在に至っております。
 
 たまたま「経理」と「会計士」という
2つの立場を経験する中でこんな実感を持っていました。

「経営者から見ると、利益を生まない経理や監査は
 非常に軽んじられているな。」

「どうしたら経営者と対峙して、本当のプロフェッショナル
 な会計業務ができるか?」

「しかも、今までの世の中にない新しい会計分野を
創って行けないか?」

 監査法人在籍時の1996年、
「経営者と経理と会計士のトライアングル
が成立する可能性のある新たな分野の仮説」を設けた。

@ 「開示業務のシステム化・教育・コンサルティング」
  (理由):ゴールである開示から見た経営の在り方が今後重要に
       なると考えた為

A 「キャッシュ・フロー予算のシステム化・教育・コンサルティング」
  (理由):キャッシュ・フロー経営の目標であるキャッシュ・フロー
       予算は今後重要になると考えた為
   ※「企業予算編成マニュアル」<共著>(清文社)出筆

 どちらをテーマにするか迷ったが、
 Aは会社ごとに違いが大きいので、@の方が現実的と考え、
@を選択した。

 なお、Aについては、平成23年7月より、ブログ「予算会計を学ぶ」
をスタートしている。
ブログ・メルマガ「予算会計を学ぶ」
  http://yosankaikei.blog.fc2.com/


 監査法人在籍時の平成8年から平成12年にかけて、
法定開示書類(計算書類等、決算短信及び有価証券報告書)の
「組替」・「計算」・「転記」・「照合」を自動化するシステム
「決算報告エクスプレス(宝決算]プレス)」を創り、
株式会社スリー・シー・コンサルティングを起業して、
開発・販売・導入及びサポートを2000年から行い、
法令改正対応を行ってきている。
上場会社等400社超導入。
2009年、2010年特許取得。
  現在、宝印刷の持分法適用会社となっている。

  ユーザ様向けに有価証券報告書演習講座を行って来ている。

 真剣なまなざしを感じて、一緒に学ぶ機会はライブのようで、
 非常に楽しい時間である。また、ユーザーの方の率直なコメント
 から学ぶものは測り知れない。

  でも、中々遠方の方は参加できない。

  開示業務能力の育成にはどの企業も悩んでいると聞く。
 
 「商法決算ガイドブック」(清文社、以下同じ)、
「開示決算ガイドブック」、「会社法完全作成ガイド」、
さらに2010年に「有価証券報告書完全作成ガイド」を出筆。

 特に「有価証券報告書完全作成ガイド」は、有価証券報告書作成を
24のタスクに分け、具体的な作成手順を設例形式でまとめた
長編(千頁超える)のもので、3年を要した。
 
 この書籍を書いた理由は、
「上場会社等の経理の方々とこれからの開示業務を一緒に考える
にあたって、まず自身が開示業務の全体像の流れを理解している
ことが『最低限の礼儀』だと思ったから」である。
 
 でも、開示法令の変更は継続的に続いており、内容の補正・
加筆等を加える必要がある。

 2000年から開示業務に携わって、上場会社等の経理の方々と
お会いして感じる本質的ニーズが2つある。

1.「経理スタッフの開示業務能力の育成」

2.「他社は開示業務をどのようにやっているのか?」


 そこで、メルマガ「開示会計を学ぶ」を立ち上げ、
「一緒に新たな公正な開示実務学習の仕組みを創り上げて行きたい」
と思っている。


@(「開示会計」という命名の理由)

 会計の世界では、「いつ、誰がどの様に取引記録処理したか」が
「仕訳」「元帳」という形で記録されている。(簿記論)

 しかし、開示業務における数値の「組替」「計算」「転記」「照合」
という処理については、「いつ、誰がどの様に処理したか」という
記録体系は世界的に存在していない。

 「本来、EDINET変換システムの有価証券報告書の売上高や
自己株式数をクリックしたら、一取引までドリルダウンできる
べきではないか」とずっと思っている。

 これを可能にする為には、あらゆる開示数値データを体系的に
記録する「開示仕訳」「開示元帳」が必要と考えた。

  これを「開示会計」と名付けた。

 例えば、自己株式100株を10,000千円で取得した場合、

 「(自己株式) 10,000千円 / (普通預金) 10,000千円 」の
会計仕訳の他に、下記の仕訳処理も行う。

★「(自己株式) 100株 / (増加勘定<自己株式>) 100株 」

 最終的には「開示会計」という新たな学問領域を一緒に創って行きたい
と思っているが、


 まずは第一歩として、

「今の有価証券報告書作成業務の学習体系を一緒に創って行きたい」

と考えている。

 なお、第ニステップとしてIFRS開示の有価証券報告書作成業務
の学習体系を考えている。


A メルマガの構成

 (1)「有価証券報告書完全作成ガイド」(清文社)を基礎として、
  「開示業務の演習問題」を「初級編」「中級編」「上級編」に分けて
  作り、配信する。<週1回を予定。平成24年1月9日より>

(2) そのぞれの解答と解説を後日配信する。

 (3) メルマガ読者より、ご評価やご質問を受ける。

 (4) 開示業務に関する実践アンケート配信・回答を回収・分析し、
  守秘義務に反しない範囲でのまとめのデータをアンケート協力
  していただいたメルマガ読者等へフィードバックする。

 (5) 開示業務演習教育実施の御案内

 (6) メルマガ読者との懇親会の開催

 (7)訂正原因分析等の開示分析データの配信

 (8)メルマガ読者からの開示業務演習問題や
   開示川柳の募集など


Bメルマガ読者対象者
 
 ・上場企業  の経理担当者〜CFOの方
 ・公開準備企業の経理担当者〜CFOの方
 ・非上場大会社の経理担当者〜CFOの方
 ・連結グループの経理担当者〜CFOの方
 ・会計士・税理士等の会計専門家
 ・経理業務に携わる派遣社員
 ・会計を志す学生
        など


<メッセージ>


 会計業界をもっと夢のある世界にしたいですね。

 一緒に「新たな開示会計という世界を創って行きませんか?」

 ご賛同いただける方: 「メルマガ登録」 よろしくお願いします。


 「開示会計メルマガ」は、「開示実務教育の中立性」「立場や肩書を
抜きに、フラットで本音の個人間のコミュニケーションをとること
の重要性」に鑑み、ビジネスと距離を置いて、「個人」としてスタート
させていただきます。


                     公認会計士 児玉 厚

posted by 児玉厚 at 05:17 | Comment(0) | 個別財務諸表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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